お知らせ

大人の虫歯の典型的な症例。


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この写真をご覧ください。大人の虫歯のよくあるケースです。
あなたも気づいてないだけですでにもう虫歯になっているかも。
肉眼で虫歯の穴は確認できませんが
じつは歯と歯の間が虫歯になっているのです。
*注(赤いのは出血です。)

歯の外表面はエナメル質といって非常に固いため
そう簡単には溶けません。
内側は象牙質で少し柔らかいのでまず内側から溶けるのです。
ちょうど落とし穴のような状態で皮一枚が溶け残っていることがよくあります。
少し削ると下の写真のように虫歯が見えてきます。


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これだけ大きな虫歯になっていても歯がしみたりしないこともあります。
年齢とともに神経の部分が狭くなり、しみにくくなるためです。
ですから年を重ねるほどに虫歯になっても気がつきにくいのです。
また見た目も外から穴が見えないのでわからないことが多いです。
でも熟練の歯科医が見ればレントゲン写真なしでも
歯の色の具合などの視診、問診、触診でかなりわかります。
もちろんわからない場合もありますからやはりレントゲンは有効です。

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上の写真は虫歯で溶けた部分、柔らかくなった部分をきれいにしたところです。
ご覧のように左と右の2本が虫歯になっていました。
このように歯と歯の間に虫歯ができた場合には8割ぐらいの確率で
2本両方ともが虫歯になります。
片方だけ虫歯になることのほうが圧倒的に少ないです。
またこの時きっちりと虫歯の部分を取りきっておかないと
再発の原因の1つになります。

今回は何とか保険のタイプの白い詰め物で対応できました。
これ以上大きな虫歯の場合は保険だと銀の詰め物になってきます。
したがって早めに処置するのが得策で歯のためにもよいのです。
虫歯が大きくなればなるほど費用もかかり痛みも出やすく
処置も大がかりになってきます。

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これが術後の写真です。
当院はM.I. (Minimum Intervention)を基本としています。
これは必要最小限かつ十分な歯の削除で、できるだけ歯のダメージを抑え
必要以上に削らない歯にやさしい治療法です。

大人の歯は徐々に頑丈になるため虫歯になっても気が付にくくなります。
そのため定期的なチェックが欠かせないのです。
早めに処置すれば歯を削る量も少なくて済み
回数もかからず費用も割安でいいことずくめです。
年に2回以上の検診とクリーニングは必須です。
そのほうが結局、経済的にも精神的にも肉体的にも有利です。
痛みなどなくとも最低でも年2回のメインテナンスをお勧めします。


困ったことにDRによって虫歯発見の上手下手がかなりあるのでご注意ください。
他院で発見できなかった虫歯(しかもかなり進行している)をわりと見つけたりします。
「えー、3か月毎に検診に通ってたのに」なんておっしゃる方もおられます。
せっかく検診に通っても、目がよく見えてないDRには虫歯は発見できませんから
そこで定期健診しても残念ながらあまり意味がありません。(義歯などはOKでしょうけど。)
ちなみに私は将来、目がよく見えなくなったら引退しようと決めています。

この症例のビデオは下記からご覧いただけます。