母校の岡山大学歯学部の予防歯科学分野の研究で気象変化と歯周炎の関係が示唆されました。
森田教授(自分が在学中は講師をされていました)らの発表によると
天気の変化が口腔の健康に影響を与える可能性があるそうです。
のべ2万人の慢性歯周炎患者の調査で天候の変化と歯周炎の急性期の発生を分析
したところ、発生要因が歯科関連と特定できないケースで
気圧低下、気圧上昇の気象変化が大きい日の1~3日後に急性症状が出やすいことを
見出したそうです。
気象変化がなぜ歯周炎急性化の原因となるかのメカニズム解明はまだのようですが
気圧、気温の変化がホルモン分泌や循環器系に影響を及ぼし
慢性歯周炎の急性化の引き金に関与したと考えられるとのことです。
さらに研究が進むと天気予報のように歯周病の急性期の発症予報ができるように
なるかもしれません。
ほかにも心筋梗塞、うつ病、ぜんそく、リウマチなどの気象との関係があるとされている
疾患についても今回の研究は有益なデータと思われます。
大きな気象変化が予想される前の日には、いつもより念入りにブラッシングするのが
いいかもしれません。