お知らせ

8.歯周病と生活習慣



前回、ご説明したとおり歯周病は生活習慣病の1つです。
歯周病に影響をあたえる生活習慣の主なものにはタバコ、歯磨きなどの口腔清掃、ストレス、食生活などがあります。まず口腔清掃の重要性について説明します。

2003年に出された口腔清掃と歯の喪失リスクについての論文があります。
これは736人の男性について13年間も追跡調査した貴重なデータです。

それによると歯磨きもせず定期的なメンテナンス(歯科医院でのクリーニング)を受けない人が
歯を失うリスクを1とすると歯磨きだけをした場合にリスクは0.43になって、
さらに歯科医院での定期的なクリーニングを受けるとリスクは0.21まで低下しました。

この結果から歯を守るためには自分でしっかりとブラッシングを行うのはもちろんのこと
定期的な歯科医院でのクリーニングが有効であることがわかります。
定期的なメンテナンスを受けることで歯を失うリスクが半分になるのです。
事故を防ぐための車の車検のように歯を失うのを防ぎ、歯を守るためには歯検が必要なのです。
ブラッシングだけでは限界があるという結果といえます。

次に食生活についてですが牛乳などでカルシウムをしっかりとれば歯周病に有効なのでしょうか?
現時点ではカルシウムの摂取と歯周病の関連性は認められていないようです。
基本は体調を良好に維持して免疫機能を低下させないようなバランスのとれた縮生活が必要であるという一般的な結論になると思われます。

もうひとつストレスの影響についてもいくつかの研究データがあり
社会的、心理的なストレスが歯周病に相関しているという結果が出されています。
ストレスで免疫系が抑制を受けることで歯周病に影響が及ぶと考えられています。

以上のように生活習慣が歯周病に深く関係しています。
歯科医院での定期的なメインテナンスが有効であることが明らかになっています。
もし歯周病対策をはじめようと思われましたらぜひお気軽にご相談、ご予約ください。