お知らせ

9.歯周病と薬物療法



歯周病を薬を使って治そうという研究、試みは古くから続けられてきました。
しかし今のところ歯周病の特効薬はなく薬だけで治すことはできません。歯周病治療の基本は歯周病菌の除去(プラークコントロール)を中心とした口腔内清掃であって薬物療法はその補助的な方法と考えられます。薬物療法は大きくうがいなどの消毒タイプと構成物質を使う薬剤タイプに分けられます。

  • ① 消毒タイプ イソジンやクロルヘキシジン、リステリンなどの洗口剤(うがい薬)を用いてプラークの形成抑制や歯肉の炎症を改善を図るものです。継続すればそれなりの効果はあるようです。がプラークコントロールが十分でない場合には効果には限界がありあまり期待できないでしょう。
  • ② 薬剤タイプ 薬剤タイプはさらにA:局所的に用いる歯周ポケット内の貼薬療法と B:内服による経口全身投与の2つにわかれます。

A:局祖的な方法はぺリオクリンやぺリオフィールなどのテトラサイクリン系の抗菌剤をポケット内に注入し歯周病菌を減らし歯周病の改善を目的とします。全身投与にくらべ副作用も少ない利点があります。適応症には急性期の歯周病、治りにくい若年性歯周炎、歯の形態異常などでプラークコントロールが難しい部分などがあります。

B:内服による経口投与では急性期に歯周ポケット内にいる細菌の殺菌や手術後の細菌感染予防の目的で抗菌剤が使われます。一般的にテトラサイクリン系やマクロライド系の抗菌剤が有効で副作用も少ないようです。マクロライド系のジスロマックはバイオフィルムの破壊作用も期待されており近年、調査研究がすすめられています。

以上のように歯周病に有効な薬物療法の研究は日々続けられていますが、歯周病対策の基本はプラークコントロールであることはまちがいありません。薬だけに頼ることはできませんからくれぐれもご注意ください。