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メタルボンドの問題点とジルコニア



これまでは歯科治療における審美歯科の主流として長い間メタルボンドが主に選択されていました。
しかしメタルボンドは金属を内面に使用しているので強度面では有利ですが
金属アレルギーの問題や歯肉近くの金属露出によるブラックライン(ブラックマージン)の出現や歯肉の変色などいくつかの問題がありました。

しかしジルコニアの登場でそれらの問題が全て解消されたのです。
ジルコニアとは酸化ジルコニウムを安定化させたセラミックのことです。
2005年に抗生労働省が認可し2006年から国内でも使用されはじめた比較的あたらしい歯科材料です。

ジルコニアは金属と同等以上の強度を有することから例えばF1のブレーキ材料やスペースシャトルの耐熱タイルなどにも使われています。また人体に対して安全性が高く体にやさしい素材であることから人工関節などでも使われています。金属と同等あるいはそれ以上の強度を持つジルコニアが開発されそれを加工する装置(CAD/CAM)の進歩によりこれまでのメタルボンド中心の審美歯科治療からジルコニアセラミック、オールセラミックによる治療が可能になったのです。

このように従来のメタルボンドの弱点であった金属アレルギーの心配、歯肉の変色、歯肉との境界のブラックラインの出現などを改善できるジルコニアセラミックはこれからの審美歯科治療でのスタンダードになっていくものと考えられています。