お知らせ

14.虫歯と3DS



3DSとはDental Drug Delivery Systemの略で口腔内細菌を化学療法で除菌する方法です。

細菌のリスクを低下させる非常に専門性の高いプラークコントロール方法といえます。
3DSを繰り返すと粘着性の強いバイオフィルムが口腔内常在性のレンサ球菌中心の健全な菌叢のバイオフィルムに置き換わっていきます。

3DSの術式は
①まずバイオフィルムを機械的に破壊し細菌の量を減らします。
②専用トレーによる薬剤の歯面への局所的な集中輸送を実施することで再定着の原因となる残存、浮遊細菌に化学療法を行います。

虫歯が多発する人と虫歯がまったく無い人ではプラーク(歯垢)の量だけでなく、細菌の種類が異なっています。つまり細菌の質がちがうのです。したがって細菌検査を行い最近の質と量を診断すれば現在のプラークの状態がはっきりわかりますがこの検査は保険がききません。

もしミュータンス菌が少なくて虫歯もなければ3DSは必要ありません。臨床上有効とおもわれるケースは

①重度の虫歯の人②虫歯リスクの高い人の矯正前、矯正中の虫歯予防。③小児の広範囲虫歯から健全な永久歯列への感染防止。④歯周病関連プラークの抑制とコントロール⑤虫歯菌の母子感染の予防。⑥唾液分泌が低下している人の根面虫歯の予防。

このように3DSは有効な虫歯予防法の1つですが一度感染した人の虫歯菌は完全には0にできませんから時間とともに虫歯菌が増え次第に元に戻ってきます。定期的な3DSを行うことで効果的に虫歯のリスクをコントロールすることが可能です。