お知らせ

ファースト歯医者の重要性


今日は水曜で休診日でしたが所用で出勤していました。

そこに午前1件、午後1件の急患さんがやってきました。

午前は3歳の子で待合室からもう大泣き状態です。
聞けば、最初にかかった歯科医院で、初診の日にいきなり
ウィーンと削られて歯医者が怖くなって、どうやらそれが原因のようでした。

当院では基本的にまだ3歳なら初診時に機械で削っての治療はしません。
せいぜい虫歯の進行止めを塗るぐらいです。

なぜならいきなり削って治療してしまうと歯科医院に対するイメージがマイナスになるからです。
治療によるプラス面よりも明らかにマイナス面のほうが大きいのです。

幼児が押さえつけられて泣きながら治療されたら、恐怖心だけが残り
虫歯の穴はふさがっても、かわりに心に大きな穴があいてしまいます。

今日は診療台にすわるのもやめてお母さんにだっこで
口の中を確認しフッ素だけを塗っておしまいにしました。

次回は歯みがき練習の約束をして帰っていきました。

前の歯科医院でのマイナスイメージを消して歯医者さんは怖くなくて、楽しいところに
なっていけるようなんとか頑張りたいと思います。

乳幼児のファースト歯医者さん選びは非常に重要です。
その子の一生の歯医者イメージを決める可能性が高いのです。
その意味で保護者の方の責任は重大です。近くて便利だからで選ぶと困ることがあります。

小児の虫歯治療は歯医者によって対応は全く異なります。
その子のペースに合わせて決して無理をせずにゆったりと構えて
歯医者嫌いにさせないことがとても大事だと考えています。

いくら急いで治療しても虫歯になった原因を解決、改善しなければ
また別の歯が虫歯になるのです。
特に小児の場合は治療だけでは問題解決しないことを覚えておいてください。
虫歯の原因へアプローチすることが絶対に欠かせません。