矯正歯科

矯正歯科治療の時期

小児矯正歯科治療では開始の時期がとても重要です。
なぜなら永久歯への生え換わりや成長にあわせて矯正治療をすることでスムーズな歯の移動が可能になり、うまく成長を利用できれば骨格的な改善や歯を抜かなくてもきれいに歯を整えることができる確率が高まるのです。

つまり小児矯正歯科治療は早くはじめるほど理想的な治療がしやすいのです。成長が終わった子では骨格の改善は望めず歯を動かせる範囲内での治療しかできません。そのため当院では早期からの咬合育成を目的とした期間分割式の矯正歯科治療を行っております。次の図でご説明します。

矯正歯科治療の時期

A : 小児矯正=第1期治療(おおむね5歳~10歳ごろ)

乳歯列期、あるいは混合歯列期から治療をスタートします。
メリットは

  1. 骨格の改善がはかれる可能性がある。
  2. 正常な成長を促すことができる。
  3. 噛み合わせをわるくする原因の除去、改善ができる
  4. 永久歯への生え換わりをきっちりフォローできる。
  5. 歯を抜かないで治療終了できる確率が高まる。
  6. 全体的な矯正をしなくてすむことがある。
  7. 定期的に通院するので虫歯予防、チェックも同時にできる。

ほかにもありますが以上のように多くのメリットがあります。

反面、唯一のデメリットとしては{A⇒B}のように、もし第2期治療が必要になった場合は治療期間が長くなることがあります。費用面ではデメリットはありません。

むしろ成長などの条件が良い場合は{A⇒A‘}のように第1期のみで治療が終わるケースもあります。その場合は通常のC:の場合にくらべて、費用、身体的負担、精神的ストレスが軽減します。これもメリットです。

B : 第2期治療

第1期治療後に永久歯にすべて生え換わった状態によっては第2期治療が必要になります。第1期治療で骨格や歯並びはおおよそ改善されているのですが完全な噛み合わせでなかったり、歯が少しゆがんでいたりするのを治します。

C : 全体矯正治療(通常の矯正治療)

永久歯がすべて交換してからスタートする場合はこのパターンになります。
成人での矯正も同じです。歯並びの良い正しい噛み合わせは見た目だけではなく咀嚼能率をたかめ全身の健康もよくなります。
最近は目立たない装置も普及してきましたので成人の方の矯正も年々増加しています。

D : 外科矯正

成長の具合によっては通常の矯正では対応できず外科的な手術+矯正が必要な場合もあります。骨格的な顔の非対称や前後的なアンバランスがあって外科矯正の適応と判断した場合は外科矯正の専門医をご紹介いたしますのでご安心ください。

矯正歯科治療と言っても以上のようにいろいろな矯正治療のパターンがあって、小児矯正の早期治療(第1期治療)には大きな利点があります。
矯正時期の選択が大切な理由がこれでおわかりになられたかと思います。
もしご不明な点や気になることなどございましたらお気軽にお問い合わせください。

矯正のご相談の予約は : 0797-38-4182 までどうぞ